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【子供と展覧会】空也上人と六波羅蜜寺 見どころと口コミ・チケット 東京国立博物館本館特別5室
おすすめ度★★★★★
場所:東京国立博物館本館特別5室
会期:2022年3月1日(火)~5月8日(日)
おすすめ年齢 小学校高学年~
(口から6体の小さな仏が噴出している独特なその見た目と、空也上人のたたずまいに誰もが目を奪われます。歴史を学び始めた小学校5年生以上~がおすすめです)
まずは「空也上人と六波羅蜜寺」の注目の見どころをチェック!
それでは早速見どころをチェックしていきましょう
見どころ(1)重要文化財の「空也上人立像」を360度どこからでも見られる
見どころ(2)六波羅蜜寺創建当時に作られた四天王(除く増長天)とのちの鎌倉時代に運慶が制作した地蔵菩薩坐像に対面できる
みどころ(3)空也上人が生きた時代に西光寺のちの六波羅蜜寺や周辺に設置された仏像から当時を感じる
空也上人の周りは1,000年以上たった今も上人を慕うように取り囲む人々であふれていたわ
見どころ(1)重要文化財の「空也上人立像」を360度どこからでも見られる
まずこの展示の主役「空也上人」とは誰かをチェック!
空也上人とは?
空也上人は、平安時代の半ばに醍醐天皇の第2皇子としてうまれました。南無阿弥陀仏と唱えながら各地を回り「市の聖」(いちのひじり)と呼ばれ、人々から絶大な信仰を集めました。
天暦5年(951)に京都に疫病が流行したときには、十一面観音菩薩を車に安置して街をまわり疫病で苦しんでいる人々に昆布と梅を入れた「薬茶」を授けて助けました。
その後、西光寺のちの六波羅蜜寺を創建しました。
口からでる6体の小さな仏像は、上人の口からでる「南無阿弥陀仏」の言葉が阿弥陀仏の姿になったものとつたえられています。
鹿杖(かせづえ)をつきながら鉦鼓(しょうこ)を打ち鳴らしながら粗末な着物を着て「南無阿弥陀仏と唱える僧侶が目の前を歩いているような錯覚を起こすような気持ちになりひきよせられます。
左に回って目に入るのは擦り切れた草鞋の足元。そこから上へ目を転じると上人がただ前を向いて「南無阿弥陀仏」を唱えていることに気づきます。
後ろからは曲がった腰。骨ばっているけれどしっかりと前へ足を進める歩みが見て取れます。
口から飛び出す「南無阿弥陀仏」の阿弥陀仏は右からが見やすいかもしれません。
像の体内に「僧康勝」と書かれているため、作者は鎌倉時代を代表する仏師運慶の四男・康勝と伝えられています。13世紀に制作されたとされています。鎌倉時代の念仏聖を観察して写実的な像を作り上げたと考えられています。
六波羅蜜寺に展示されているときは正面からしか見られないの。360度上人の周りを周れるのはこの展示ならでは!
見どころ(2)六波羅蜜寺創建当時に作られた四天王とのちの鎌倉時代に運慶が制作した地蔵菩薩坐像に対面できる
今回の展示では空也上人が建立した西光寺のちの六波羅蜜寺に収められていた仏像に出会えるのも見どころの一つ。
展示会場では鎌倉時代の仏師・運慶の作と伝えられる重要文化財「地蔵菩薩座像」を中心に、持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王が設置されています。
中央の地蔵菩薩坐像が手持っているのは人々の苦しみを癒す薬壺です。
運慶の名仏をこれほど真近で見られるチャンスは
そうありません。
増長天以外の3像は創建当時のままのものと考えられています。
みどころ(3)空也上人が生きた時代に西光寺のちの六波羅蜜寺や周辺に設置された仏像から当時を感じられる
空也上人は貴族から民衆まで多くの人に慕われる僧侶でした。そんな空也上人が創建した六波羅蜜寺は、弁慶と牛若丸のエピソードで知られる五条大橋の近くに位置します。
当時、平安京の外側にあったこの土地は京都の葬送地である鳥辺野にあり、あの世とこの世の境目とみられていました。
今回の展示では、空也上人が建立した西光寺のちの六波羅蜜寺に創建当時から設置されていたと考えられる仏像も展示されています。
六波羅蜜寺の北側にあった閻魔堂に安置されていたと考えられる「閻魔王坐像」です。
六波羅蜜寺の東側には鳥辺野と呼ばれる埋葬地があり、冥界に近いと考えれていたため、冥界の王である閻魔大王や、地獄をはじめ六道まで巡礼して亡者を救う地蔵菩薩が安置されていたと考えられています。
「今昔物語」には、閻魔庁に召された中級貴族の源国挙が、助かることができたら地蔵菩薩を信仰すると誓ったところ生き返ることができ、出家して地蔵菩薩像を作り六波羅地蔵堂に安置したとされています。
六波羅蜜寺の中門に設置されていたと考えられている「夜叉神立像」です。夜叉とはインドで樹木の精霊として信仰された鬼神で仏教では仏の守護仏となりました。
本館特別5室だけのコンパクトな展示のため30分もあれば十分見られます
お土産にも空也上人がいっぱい
会 期 | 2022年3月1日(火)~5月8日(日) |
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会 場 | 東京国立博物館 本館特別5室 〒110−8712 東京都台東区上野公園13−9 東京国立博物館ウェブサイト |
アクセス | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅 東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時 |
休館日 | 月曜日、3月22日(火) ※ただし3月21日(月・祝)、3月28日(月)、5月2日(月)は開館 |
主 催 | 東京国立博物館、六波羅蜜寺、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日 |
協 賛 | DNP大日本印刷、小学館 |
お問合せ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
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