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カンボジア(アンコールワットのあるシエムリアップ)でやりたい100のこと(3)/「逆さアンコールワット」を撮影しよう!
- 2024/4/10
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- カンボジア(アンコールワットのあるシエムリアップ)でやりたい100のこと(3)/「逆さアンコールワット」を撮影しよう! はコメントを受け付けていません
最終更新日: 2024.04.11
アンコールワットはもちろん実物をすぐそばで正面から見ても美しいのですが、アンコールワットを取り囲む広大な「環濠」に写り込んだ「逆さアンコールワット」もまた絶景です!
動画も見てね!
アンコールワットの「環濠」とは?
「環濠」(かんごう)とは、アンコールワットの中心にそびえる巨大な寺院建築を取り囲むように、めぐらされた幅約190メートルの濠(ほり)のこと。乾季でも十分な水量をたたえるこの環濠は、神聖な雰囲気に満ちています。
私たちが訪れた3月末、カンボジアの乾季真っ盛り。周囲の大地は乾燥し、赤土のほこりっぽい道をサイクリングで向かいました。気温は38度を軽く超える酷暑。
そんな中、ようやくたどり着いたアンコールワットの環濠は満々と水をたたえ、濠に座るとはるか奧にあるアンコールワットの尖塔が逆さに写り込むのが見えました。
水面を吹く心地よい風がひと際印象的で乾いた大地の中の神の国のように見えました。
アンコールワットの周りにはなぜ「環濠」があるの?
この環濠は、単なる水の城塞ではなく、ヒンズー教の宇宙観を体現したものと言われています。遺跡の中心にそびえる寺院がまさに宇宙の中心にある世界の中心の「メール山」を表し、環濠はそれを取り囲む大海原「大海」を象徴しています。
クメール神話の世界では、世界の中心に位置する「メール山」の頂から4本の川が流れ出し、その周りを海が囲んでいると考えられており、環濠の外からみるアンコールワットの造形はまさにその世界観を表現していることを実感できます。
環濠に移りこむ「逆さアンコールワット」
濠に座って環濠に写る「逆さアンコールワット」と、はるか向こうのアンコールワットの尖塔を過去のクメール人たちも、神の国のように思って眺めていたのだろうか? と思わずはるか過去へ気持ちが向かいます。
また、環濠を通じて、アンコールワット内部の神の国の精神世界と環濠の手前の現実世界が見事に融合した、この造形美こそがアンコールワットの魅力だとも感じられます。
アンコールワットの内部にさらにはっきりと「逆さアンコールワット」が見られる聖池が!
環濠を渡り中に入っていくと、アンコールワットの回廊の手間に左右に2つの「聖池」が見えてきます。
ここに写り込む「逆さアンコールワット」は、環濠に写り込んでいたような小さなものではなく、確かな存在感を増してきます。ガイドブックで撮影されている「逆さアンコールワット」はここで撮影されたもの。
聖池は、日の出や夕日のアンコールワットのベストビュースポットとしても知られ、早朝や夕方にはたくさんの人でにぎわい、朝、昼、夕方と印象をかえるのでいつ訪れても飽きることがありません。
写真で見ると大きいのですが、実物は小さな池のようなイメージです。
環濠の外からアンコールワットの塔は見えるけれど、塔の上から環濠はみえない
上の写真は、アンコールワットの尖塔から環濠の方角をのぞいたときのもの。
環濠の外からもひときわ美しく見られるアンコールワットの尖塔も、尖塔に登って振り返ると、環濠はまったく見えません。
アンコールワットの外の人はあくなき憧れを持ってアンコールワットの尖塔を眺めるけれど、中に入ってしまった人には外のことは見えない、気配も感じられないといったイメージも湧き、なんとなく寂しい気持ちにもなりました。