【伊豆・シャボテン動物公園】世界最高齢のハシビロコウ「ビル」標本展示! 実はオスだった⁉
世界最高齢で大往生をとげた伊豆・シャボテン動物公園のハシビロコウ「ビル」が、貴重な剥製標本として後世へ伝えられることになり、一般公開されました。展示されるのは、 長年暮らした“故郷”バードパラダイスです。ハシビロコウとビルについてくわしく紹介します。
「ハシビロコウ」とは?
絶滅危惧種。何時間もじっと動かない様子でいるかと思うと突然素早い動きを見せるそのギャップから人気が高い。
ハシビロコウが好むマンバという魚は、ふつうの魚とちがって肺を使って呼吸する「ハイギョ」とよばれる魚で、数時間に一度、息つぎをする必要があります。
そのとき、すいこんだ空気の一部がもれ、泡となって水面にうかびます。マンバはせまい範囲でしか行動しないため、泡が見えた場所の近くで息つぎをします。ハシビロコウはその瞬間をねらい、おどろくほどのスピードでマンバをとらえるため、このような動きをしていると言われています。
ハシビロコウ「ビル」とは?
世界最高齢(推定年齢50歳以上)のハシビロコウとして親しまれ、2020年8月6日(木)に老衰で永眠した伊豆シャボテン動物公園のハシビロコウです。伊豆シャボテン動物公園では、「ビル」が長年暮らした「バードパラダイス」内に設置中の献花コーナーにて、2021年4月28日(水)より剥製標本として展示されました。この日は、「ビル」の来園40周年にあたる記念日です。
「ビル」は1971年スーダンのハルツーム動物園より来日、一般財団法人進化生物学研究所にて10年間飼育されたのち、1981年4月にメス「シュー」と番(つがい)のオスとして来園しました(死後に行われた解剖の結果、性別はメスであると確定)。
ハシビロコウは、オスの方がメスよりも平均して大きいという以外に外見上雌雄の差がありません。PCR法などの遺伝子検査で性別の判定を得るためには、自由に暮らす「ビル」を捕獲・保定して採血や組織の採取を行わなければなりません。当園では、既に年齢を重ねていた「ビル」に負担をかけないこと、長年にわたり培われてきた人間との信頼関係を崩さないことなどを鑑み、捕獲を実施しませんでした。
そのためビルの死後になって性別が確定した次第です。その後39年もの長い間「バードパラダイス」内でのんびりと暮らし、世界でも類を見ない“ご長寿”ハシビロコウとして昨年の夏に天寿を全うしました。
絶滅危惧種であり世界の飼育頭数が40~50羽といわれるハシビロコウは、剥製および骨格標本も大変貴重で研究・教育的価値があります。
このため「ビル」の亡骸は、剥製標本として当園にて収蔵・展示され、また骨格標本は進化生物学研究所に収蔵されることとなりました。ハシビロコウという種の研究への貢献や、「見る」体験学習による知的好奇心の喚起など、「ビル」が半永久的にその存在を留めることにより後世に残す影響は計り知れません。
シャボテン動物公園へ出かけた際には、「ビル」とじっくりと向き合い、往年の姿を偲ぶとともに、ハシビロコウと彼らが置かれている自然環境にも思いを馳せたいですね。
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店名 | 伊豆シャボテン動物公園(いずしゃぼてんどうぶつ公園) |
利用法 | 動物園・牧場・自由研究 |
住所 | 〒413-0231 静岡県伊東市富戸1317-13 |
電話番号 | |
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