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カンボジア(アンコールワットのあるシエムリアップ)でやりたい100のこと(9)/クメール語を学ぶ大人たちのクラスに参加する@日本人が作った学校のある村
- 2024/4/13
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- カンボジア(アンコールワットのあるシエムリアップ)でやりたい100のこと(9)/クメール語を学ぶ大人たちのクラスに参加する@日本人が作った学校のある村 はコメントを受け付けていません
最終更新日: 2024.04.14
私たちが訪れたカンボジアの小さな村「トロンペアントム村」では、大人たちが集まり希望する人に向けてクメール語や日本語の授業が行われていました。
「なぜ大人になってから勉強するのですか?」と尋ねると、「文字が読めていれば、人生を狂わされることはなかったでしょう」「私の人生は、今とはまったく違うはずでした」という答えが返っててきたことがありますと先生は語っていました。
年配の男性も若いママさんも、皆が楽しそうに自分のために勉強していました。そんな大人たちの熱心な学びぶりを、村の子供たちは興味津々の面持ちで取り囲んでいました。
カンボジアの公用語はクメール語です。街を歩けば、クメール語の看板が至る所に目に付きます。小学校では4年生から英語を学ぶカリキュラムになっているようで、都市部でアルバイトをしている高校生や大学生くらいの年齢の人たちはほとんどが英語を話せました。観光地のレストランやお土産屋さん、美術館や博物館などでは、メニューや説明文がクメール語と英語で併記されていました。英語とクメール語は文法がまったく異なるため、英語の学習の難易度は少し高く感じるそうです。
一方、外国人が多く宿泊するホテルなどの内の表記は英語が主流で、そこに中国語が併記されているのをよく目にしました。現在、カンボジアでは中国からのODAによる経済支援が非常に活発です。また中国人観光客の数も年々増えていることが想像されました。
アンコールワット遺跡群のレリーフには、千年近く前からカンボジアで商売をしていた中国人の姿が描かれています。中国とカンボジアにはビジネスや地政学でつながった長い歴史的な繋がりがあることも感じます。
ガイドさんによると、バイヨン寺院のレリーフでは頭の上で髪をまとめた人物が描かれているのが、当時のカンボジアで活動していた中国人商人の姿だそうです。そう聞いてからレリーフを見ると、料理屋さん、理髪店などさまざまな商売をする中国人をレリーフの中に見つけられるようになりました。
カンボジアには深い歴史と文化が根付いていますが、同時に多様な言語と人々が行き交う、グローバルな一面もあります。いろいろな人種や宗教、文化が交錯する場所に生きることは、私たち日本人がこれまで感じている以上に、さまざまな「言葉」や「宗教」「文化」の知識や経験がビジネスや政治面での武器になり、旅行者にとっては多彩な文化が混ざり合った魅力的な旅行先になるのかもしれません。