【JICA地球広場・子供がSDGsエシカルを学ぶ視点】日本のエシカル&エシカルウェアを見る触れる
世界が直面する様々な課題や、開発途上国と私たちとのつながりを体感できる「JICA地球ひろば」(市ヶ谷)。「SDGsのこと本気で考える展」で紹介されていた気になるキーワード「エシカル」の展示を紹介します。
「エシカル」とは?
エシカル(ethical)とは、「倫理的な」「良識にかなった」を意味します。
「エシカルファッション」は、「材料の生産流通、製品への加工、流通、販売、廃棄など製品に関連する工程において、生産者、環境、資源などに配慮したファッション」のことです。
つまり、生産地で働く人や環境など、ファッションが抱える問題を解決し、ファッションをよりよくしていこうというものです。
また、「エシカル消費」という言葉もあります。これは、環境や人権に対して十分に配慮された商品やサービスを消費者が選んで買い求めることです。ファッションに限らず、食品から生活用品まで、さまざまなエシカル商品が開発されています。
(解説より)
エシカルファッションとして紹介されていた事例(1)/ファッションブランド「PRISTINE」
「清らかな汚れのない状態をずっと維持し続けていく」という願いをこめて1996年に誕生したブランドです。
毎日の暮らしに寄り添うライフスタイルをオーガニックコットンを通して提案しています。
2012年にスタートした、プリステンの考えるアップサイクルの取り組みは、「Re-PRISTINE」の意味から、「Re-Pri Project」と名付けられました。
プリスティンは廃棄ゼロを目指し、さまざまなな「Re」のプロジェクトを加速させています。
無染色のオーガニックコットン製品の染め替え。愛用アイテムをより長く使うための修理、ダーニングによるアップグレード。
このプロジェクトから誕生したのが「リコットンバスケットシリーズ」です。
ベビー布団を作るときに出る記事端のあまり部分を廃棄せずに細いテープ状に加工。群馬県桐生市の特殊ミシン工場で、ひとつひとつのパーツを縫い合わせています。
(解説より)
エシカルファッションとして紹介されていた事例/「People Tree」
ピープルフリーは、フェアトレード専門ブランド。アジア、アフリカ、南米の18カ国、約145のパートナー団体とともに衣料品やアクセサリー、食品、雑貨などのオリジナル製品を作っています。
手織り、手編み、手刺繍、ハンドプリントといった手仕事を活かすことでその土地に残る伝統技法が守られ、途上国の経済的、社会的に立場の汚わい人々が収入を得る機会を作り、家族との希望にあふれた暮らしを支えています。
オーガニックコットンをはじめ、自然に無理なく育てた天然素材を用いて、環境にも作り手にも健康的で持続可能なモノづくりをしています。
おしゃれな服、かわいい雑貨、美味しい食べ物。日々の暮らしを楽しむことで、書いても作りても地球もみんながハッピーになれる仕組み。
それがピープルツリーの考えるフェアトレードです。
(解説より)
People Tree(公式)
日本のエシカルを推し進める団体
一般社団法人 日本エシカル推進協議会では、日本でのエシカルを推進するためにさまざまな活動を行っています。
エシカルは概念であり、その解釈には幅があります。
日本エシカル推進協議会では、国内で初めて総合的なエシカル基準を示し、エシカルとはどのような状態をさすのかを明確に示せるように「エシカルの基準・8つの分野」を発表しました。
(解説より)
日本エシカル推進協議会が定める「エシカル基準・8つの分野」
1自然環境を守っている
2人権を尊重している
3消費者を尊重している
4動物の福祉・権利を守っている
5製品・サービスの情報開示をしている
6事業を行っている地域社会に配慮・貢献している
7適性な経営を行っている
8サプライヤーやステークホルダーと積極的に協働している